当社では、ディーゼルエンジン用のピストン製造を行っております。
ピストンとは、エンジン内部のシリンダーで爆発による上下運動を繰り返すことで、熱エネルギーを運動エネルギーに変換するための部品を指します。
中でも自家着火で燃焼させるディーゼルエンジンは燃焼室をより高温・高圧にするための高い圧縮比や、低回転時でも強いトルクを生み出す燃焼効率の良さが求められます。
当社は創業以来培ってきた、確かな技術と経験を発揮し、約1000種類のピストンを製造しており、サイズにつきましてもΦ51~200mmと幅広くご対応が可能です。
製造されたピストンは、日本国内外に出荷されており、バスやトラックなどの大型車両をはじめ、農業機械や船舶、発電機など様々な分野で活躍しています。
そんなお客様から信頼され続ける、当社のピストン製造工程をご紹介いたします。
ピストン製造工程のご紹介
FLOW 01 溶解
固体のアルミ(インゴット)を連続溶解炉で高温に熱して液状にします。


FLOW 02 鋳造
液状のアルミを型(金型)に流し込み、冷やし固めることで目的の形に鋳造していきます。


FLOW 03 湯口切り・熱処理・バリ取り
鋳造後は湯口切りやバリ取りを行った後、鋳造素材を加熱したり冷却することで、要求される性質に調整する熱処理を行います。


FLOW 04 加工
ピストンの各部をミクロン単位の精度で切削加工します。
定期的に品質チェックを行い、品質の維持・向上に努めています。


FLOW 05 不具合チェック
刃物やたわしなどで再度バリ取りを行った後、蛍光塗料を塗布し、暗室にて癒着面の不具合をチェックします。


FLOW 06 寸法検査
製品が図面通りに作られているか精密機器を用いて測定します。


FLOW 07 表面処理
表面処理の指定があるものは、各種コーティングを施します。


FLOW 08 外観検査
外径部に鋳巣がないか、キズがないか等の寸法測定では分からない部分を熟練の検査員が目視判定します。


FLOW 09 梱包・出荷
厳密な検査をクリアした製品を一つひとつ丁寧に梱包し、出荷いたします。


保有設備紹介
鋳造設備
| 設備項目 | 機械数 |
|---|---|
| 2連鋳造機 | 18 |
| 小型鋳造機 | 2 |
| 連続溶解炉 | 1 |
| 移動式回転脱ガス装置 | 4 |
| 湯口切機 | 7 |
| 電気炉 | 11 |
| 熱風循環式高温炉 | 1 |
| 特殊成型プレス機10t/60t | 3 |
| ブラスター | 2 |
| ピンテスター | 3 |
| 成分分析器 | 1 |
加工設備
| 設備項目 | 機械数 |
|---|---|
| 加工ライン数 | 16 |
| 横型NC旋盤 | 多数 |
| マシニングセンター | 5 |
| ピストン加工専用NC機 | 11 |
| ピン孔加工機 | 多数 |
| オイル孔加工機 | 多数 |
| ピストン基準加工機 | 13 |
| カムレス加工機 | 3 |
| 金属3Dプリンター(SUS/SKD) | 1 |
| 5軸マシニングセンター | 1 |
その他設備
| 設備項目 | 機械数 |
|---|---|
| 表面処理加工ライン | 1 |
| コンプレッサ | 6 |
| 汎用旋盤 | 4 |
| 汎用フライス | 2 |
| 平面研削機 | 1 |
| 円筒研削機 | 1 |
| 放電加工機 | 1 |
| スロッター機 | 1 |
| タッピングマシン | 1 |
| アルゴン溶接機 | 1 |
| アーク溶接機 | 6 |
| プラズマ切断機 | 1 |
品質保証関連測定器
| 設備項目 | 型式 |
|---|---|
| 表面粗さ測定機 | SURFCOM 1500DX-12 |
| 輪郭形状測定機 | CONTOURECORD 1700DX-12 |
| 真円度・円筒形状測定機 | EC3200WP |
| ピストン形状測定機 | EC3300WP |
| 真円度・円筒形状測定機(リング溝うねり用) | EC1550 |
| 三次元測定機 | CRYSTA-PLUS M544 |
| 三次元マルチセンサ測定機 | EXCEL 662UC |
| ロックウェル硬さ試験機 | FR-XA |
| 引張試験機 | – |








